はてなブログを始めてもう1ヶ月経ちました
下船後からブログを始めてもう1ヶ月が経ちました。ということはもう休暇が1ヶ月過ぎたということです。(早い。。。)
これからは乗船準備とかでバタバタすると思いますが、乗船するまではできるだけ毎日更新していきたいと思います。
たくさんのブロガーの皆さんが1ヶ月目のブログ運営報告をされているのを見ましたので、自分もその集計をして見たいと思います。
これまでの投稿数:57件
基本、船の毎日を思い出しながら記事にして行きました。臨場感が出ているかわかりませんが、船がどんな所を走っていて、どんな景色を見ているのかを伝えることができたらと思っています。休暇中で暇なこともあり、結構のめり込みました。
また船の生活や技術的な話なども分かりやすく盛り込んできたつもりです。。
何かコメントなどありましたら、どしどしお願いします!
読者数:177名
とにかくびっくりです! ありがとうございます!
1ヶ月で177名の方が読者として登録してくださるなんて思いませんでした。船の話、面白くないかもしれませんが、こんな仕事もあるんだ、ってな感じで引き続き読んでいただけるとありがたいです。
「こんなブログあります」に数回出たことが大きいです。ここに出た時に記事をアップすると長めに掲載される様ですね。
アクセス元サイト
メインははてなブログからのアクセスがほとんどです。
Instagram, Facebook, Twitterもやっていますが、はてなブログからはTwitterをリンクさせているだけです。フォロワーも少ないのでこれらからのアクセスは今のところ期待できませんね。
船という地味なキーワードもあまり検索されないのでしょうか。
総スター数:2349
この数字がどんなものかわかりませんが、皆さまどうもありがとうございます。もっとおもしろい記事をかける様に頑張ります。というか、ブログ作成で文書の書き方の練習になっていますよね。
最後に
このブログを始めた理由の一つになるかもしれませんが、みなさまに日本人船員や外国航路の船に関する情報をお届けしたいという思いもあります。
日本人船員は天然記念物的存在と言われるくらい数が少ないと言われています。日本は海洋国家ですが、外国航路の船による海上輸送で経済や生活が成り立っているのにも関わらず、外国航路の船に乗っている日本人船員の数は全体の1割にも達しておらず、残り9割強は外国人船員により運航されています。
昔は花形の職業だったようですが、長期で日本から離れること、洋上である意味隔離される生活が情報社会の今の若者にあまり受け入れられていないこともあり、知名度はかなり低いです。
このブログを通じて少しても海からの情報を発信することで、1人でも多くの人に船乗りという職業、外国航路の船に興味を持っていただけたらと思います。
引き続きよろしくお願いします。最後までお読みいただきありがとうございました!
今日の犬の散歩道(ニコンD810+AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G)
今日は50mm単焦点レンズを使って見た。棚の肥やしになってしまう、犬の散歩だとズームを使うチャンスがあまりない事から時々使う様にしたい。
まず、カメラが同じ設定でもAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRよりも当たり前だがだいぶん明るい。
天気もイマイチなせいか、いつもの散歩道にも変化がない。。
昨日見たピンクの花があちこちで咲きかけている。そういえば今日も暖かいな。
メスのレナは、動物の種類を問わず極度のオス嫌いである。今日とかも自分だと犬小屋から出てこない。まあ、吠えられたり、噛まれたりしないだけましか。
5時を過ぎたので、家路につく車で道路が混雑してきた。
近所の梅の花。やはり単焦点レンズはその距離感からか、もしくはあまり慣れていないからか少し使いにくい。
ちょっとづつ庭の雑草を抜いているが、あまり減った感じがしない。。
明日は晴れの予報だ。明日は引きこもらずカメラを持ってどこかに出かけよう。
バルカー乗船記その22(2018年7月2日 乗船40日目)スールー海に入ったが、海賊出るのか?
7月1日
本船は順調にジャワ海を進んでいく。めまぐるしく変わる天候や。付近を航行する大型船の動向に注意をしながら進んで行った。午後セルベス海に入る。
船上で機器に異常がなければルーティン作業、例えば燃料ラインのフィルター掃除や、廃油の移送、または通常定期整備を黙々とこなしていくだけだ。
本日夜、赤道を通過し北半球に入った。
7月2日
本日早朝から海賊発生海域に入るので、主機関の回転数を最大まであげ、スピードをマックスとした。機関部は早朝より当直体制に入り、緊急事態に備えている。
朝6時過ぎにシブツ海峡の入口に差し掛かった。
海賊発生海域となっているエリアはフィリピン南部のミンダナオ島を拠点にして活動しているアブ・サヤフ・グループと呼ばれるイスラム武装勢力が存在する。
ドゥテルテ大統領になってからアブ・サヤフ撲滅に力を入れているとのことだが、現況に関する情報は本船には届いていない。
スールー群島のホロ島を拠点としていると言われているが、シブツ海峡はすぐ近くであり、一般商船も攻撃を受ける可能性がある。
海はべた凪に近いので船橋当直の人間は見張りしやすいが、フィリピン側の警備艇らしきものが見当たらない。。本当に危険海域なのかと疑ってしまうぐらい穏やかだ。
海上に浮遊物がっ!
どうやら漁師さんが海に入れている網のブイのようだ。
やはり午前中が一番狭いところなので、心なしか航行船舶が多い気がする。
危険海域航行中は特に注意して重要機器の点検を行う。この機械は操舵機の一部だ。操舵機が故障すると船の舵が効かなくなる。
毎日の機関室巡検では、各機器の運転状態を音、温度、におい、振動など五感を使って確認してゆく。その中で重要な確認作業の中の一つが燃料油タンクのドレン(重質分)切りだ。
補給した燃料はまず数千トンもの大きな容量をもつ燃料油置きタンクの中に貯蔵される。そこから毎日使用する燃料だけを機関室内にある小さな燃料油セットリングタンクに移送する。セットリングとは英語のSettleで沈殿、沈下させるという意味で、まさに不純物をタンク内で沈殿させる。
補給した燃料油はあまり綺麗でないので、機関室燃料油セットリングタンクから清浄機という遠心分離機で燃料油を遠心分離し、不純物を取り除いている。
この正常された油を今度は機関室燃料油サービスタンクという燃料に移送し、このタンクからいくつものフィルターを通して主機関や発電機の燃料油として供給している。
燃料油セットリングタンクおよびサービスタンクの底にも燃料油より重い重質分や水分などが常に沈殿するので、それをこの赤いレバーを押してバルブを開け、タンク内より取り除く。これを怠ると、特に水分が燃料油ラインに入って蒸発し、燃料油が主機関や発電機に行かなくなり、最悪航行不能に陥る。地味だけど重要な仕事だ。
双眼鏡で島々を確認すると、青い海、白い砂の美しいビーチが広がっている。が、建物は掘っ建て小屋であった。治安を安定させれば立派なリゾート地になるに違いない。
だんだんべた凪になってきた。久々に綺麗な海面状態を見ることができた。
おっ、もう昼か、今日はうな重もどきにスパイシーチキン?
うなぎはもう少し増やして欲しい。(涙)
昼からは海鳥がまたやってきた。べた凪なのでトビウオを見つけやすいのだろうか。
午後になり、少し風と雲が出てきたな。
主機関も順調だ。もうすぐシブツ海峡を抜けるだろう。
厨房も晩ごはんの準備で大忙しだ。23名の食事を2人のコックで作っている。1人は日本人用、もう1人はフィリピン人用だ。その他メスマンと呼ばれる給支人が1名の合計3名が司厨部のメンバーだ。
さて、晩ごはんまで船橋に行って外を眺めよう。
心に残った1泊2日の呉への旅 最終日(大和ミュージアム)
1泊2日の最終日の目的地はもちろん呉にある大和ミュージアムだ。自分は広島在住なので数回行っているが、他のメンバーは初めてだ。しかし何回来てもいい所だ。
ホテルをチェックアウトして大和ミュージアムに向かう。歩いて10分くらいだが、ついでに昨晩の宴会場を撮影、1階柱にイカリソースの看板があるが、呉発祥だそうだ。
大和ミュージアムに到着。入口付近には旧日本海軍艦船の砲塔やプロペラなどが展示されている。期間限定の企画展が開かれていた。
内部展示品をお見せすると楽しみがなくなると思いますので、一部だけご紹介します。
まず大和ミュージアムに入ってすぐに1/10スケールの戦艦大和が展示されている。とにかく巨大で迫力満点だ。
呉や旧海軍鎮守府の説明・展示品コーナーを廻り、大型資料展示室へ向かう。
ここには零戦や特殊潜航艇などが展示されている。どれも現役で稼働していたものだ。
その他色々な展示品があり、ひと通り見学したところで大和ミュージアムを後にした。
出口にある売店でみんながお土産を買っているときに、男心をくすぐる商品を発見!連合艦隊シリーズのがガチャだ。全6種類出るまでやればよかった。。。
大和ミュージアムの裏手はちょっとした公園となっている。ちなみにこの木甲板は大和サイズを表している。主砲の位置も表示されているので、大和大きさを感じることができる。
ちなみに広島県尾道市の向島にある造船所敷地内に映画「男たちの大和」の撮影に使われたロケセットがあり、2005年と少し昔だが一時期一般公開されていた。
ONEの14,000TEUコンテナ船も呉の代名詞になっているが、それもあと少しのようだ。ネット情報では連続建造で15隻契約のうち、現在係留されている2隻プラス建造中の1隻で終わるとの事。寂しくなる。。
この後は呉で有名な港町珈琲店の海自カレーを再び食べに行った。現役自衛官おすすめの店だ。
ここは潜水艦くろしおのカレーで、ルーに若干粘り気があり、味も濃。しかしおいしかった。でも当分カレーはいいかな。
だが、この珈琲店は昨日潜水艦や護衛艦の写真を撮ったアレイからすこじま公園の中にあったのだった。
昨日は気づかなかったがすぐ横の赤レンガ倉庫にはおみやげ物屋が入っており、なかなか雰囲気の良いお店だった。
これで全行程が終了した。
一行を広島駅まで送って行った。みんないい年なのに中学生の修学旅行みたいな感じでエンジョイしていたが、気の合う仲間との旅はやはり面白い。
次は何年後に何処で会えるのだろうかと、思いを馳せながら手を振って見送った。
おしまい
バルカー乗船記その21(2018年6月30日:乗船39日目)ジャワ海で海鳥の群れに遭遇する
船は積荷の鉄鉱石を満載し順調に航海を続け、ジャワ海に入った。
天気は悪いが海は穏やかだ。
ん?なんか黒い物体が見えるぞ!船首に行ってみると海鳥が集団で飛んでいた。これまでの乗船期間中はほとんど気にしていなかったが、見てみると面白い。
船首上空を船のスピードに合わせて飛行し、船のバルバスバウで水中から掘り起こされて飛び出して来るトビウオを狙っているのだ。この海鳥はおそらくカツオドリだ。
人間を恐れず、すぐ近くを飛んでいるので見応えアリだ。
ついでに甲板上の見廻りに行ってきた。
昼前から船首部に白波が上がり出した。海はそんなに時化てはいないが、喫水が深いため乾舷が低く、波のうねりの方向によっては白波が上がる。
今日の昼ごはんは親子丼にサラダ、結構美味しくいただいた。でも味が濃い。
午後から若干天候も回復した。本船の右舷側にインドネシアのスラウェシ島が見える。
すごく変わった雲が現れた。スコール襲来か?
本船は穏やかになったジャワ海を順調に航行していった。
赤道が近くなってきたので外気温度、海水温度も高くなってきた。
今日の夕日も美しい。
夕日を見ながらのプールは最高だろう。さて、俺も入るか。
ザクロ酢で作ったいちご酢、飲んで見ました。(うまい!)
2月13日にザクロ酢を使ったいちご酢を仕込んだものの、氷砂糖が溶けるのに時間がかかった。
ようやく氷砂糖が溶けたので、本日炭酸水で割って飲んでみました。
見た目ですが、左側がザクロ酢で作ったいちご酢で、右側が穀物酢で作ったいちご酢です。ザクロ酢には色が元々付いていたので、右側に比べると赤っぽいですね。
いつもの通り、レンゲ2杯分をグラスに注ぎ、炭酸水をゆっくり入れます。
匂いは穀物酢で作ったいちご酢のように酢の匂いが威張っていません。この匂いなら気持ち的にも全然いけます。
味も穀物酢で作ったものより全然美味しいです。ほのかにいちごの味もします。酢で浸かったいちごはつける前のように歯ごたえはありませんがちゃんと食べれます。
が、このザクロ酢は普通の穀物酢の3倍から4倍の値段で販売されているようです。健康のための投資だと思うしかありませんね。今後も続けて血圧が下がるか観察していきたいと思います。
今日の犬の散歩道(ニコンD810+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)
午前中は少し曇っていたので、家でのんびりしていた。というかいつも引きこもりである。夕方に晴れ間が出たので犬の散歩に出かけた。
下校途中の高校生たちだ。この路は幹線道路なので車の通行量も多いし学校に通う子供達や出勤する外国人たちも通る。
道路を挟んで小川があるが、ここにはメダカの日本種が住んでいる。あまり綺麗には見えないがザリガニもたくさんおり、それを狙った鳥たちも集まって来る。
綺麗にボケを出したかったがうまくいかなかった。雑草か?
近所の畑では抜かれるのを待っている野菜たちがいる。
今日の梅の花。
道端に短い木が並べてあったのに気がついた。何に使うのだろうか?シイタケ栽培?
今日はカラスも普通の鳥もいない。何かの前触れだろうか?
桜の花の蕾だ。咲くのはまだまだ先のようだ。
ん?ピンク色の小さい花が無数に咲いている。なんの花だろうか?
近所の梅の花。
今日の雲。層雲と呼ぶようで、雲の仲間の中では一番低いところにできるらしい。確かに低いところにある雲のようだ。
今日のレナ。
心に残った1泊2日の呉への旅 初日午後(海上自衛隊第一術科学校)
一行は次に呉の沖合にある江田島の海上自衛隊第一術科学校へ向かった。江田島までは橋が繋がっているので呉から倉橋島を経由して江田島まで行ける。
自分がドライバーなので道中の写真は撮れなかったが、風光明媚な土地で、海岸線を通る道を進んで行った。多島美な景色が最高だった。呉から江田島まではフェリーも出ているので、フェリーの旅もオススメだ。
呉から倉橋島までは音戸大橋を渡って行くが、ループ式の道路(ぐるぐる道路)で橋につながっており、呉の観光スポットになっている。5月頃にはループ道路の周りに植えてあるツツジが咲き乱れ、美しい景観に彩りを添えている。
音戸大橋の下は船が普通に航行するので、それに当たれば豪快な船の航行シーンを見ることができる。
なんかすぐ江田島の海上自衛隊第一術科学校に到着した形になるが、ここは地元では旧海軍兵学校とも呼ばれるくらい知名度が高い。ここでは海上自衛隊の幹部候補生が日夜勉学に励んでいるとの事だ。
見学はどなたでもできるが、見学ツアーの時間が指定されている。我々は現役自衛官がメンバーの中にいるので、その方が同行者として案内してくれたので時間指定なく中を見て回れることができた。
これは大講堂と言われる建物で、1917年(大正16年)に建てられたそうだ。こちらは正面玄関で、一般見学者はここからの出入りはできないとの事だった。石造りの重厚感あふれる建物で、100年以上前に建てられた建造物とは思えないくらいしっかりした作りだった。
こちらが裏口となる。一般見学者はこちらの入口から中に入ることができる。木のドアが3枚あるが、分厚くて頑丈な歴史を感じさせるドアだった。
内部も当時のデザインを感じさせる佇まいで、入学式や卒業式などのイベントなどで現在もここを使用しているそうだ。声が響きやすい構造となっているのでイベントなどでマイクを使わず地声でやっているそうだ。
大講堂のすぐ横には幹部候補生学校庁舎(旧海軍兵学校生徒館)がある。こちらも建物は古く、1893年に竣工したそうだ。現在も使用されており、見学は外観のみだ。
同庁舎裏側にある廊下はNHKドラマ「坂の上の雲」の撮影で使用されたそうだ。まだ見ていないのでいつか見たい。
外観からはとても100年以上前の建物には見えない。ネット情報によると、第2時世界大戦の時に呉は度重なる米軍の爆撃により壊滅的なダメージを受けたが、江田島の旧海軍施設は戦後に連合軍の施設として使用することを考え、爆撃対象から外されていたとの事だった。
見学の最後は教育参考館だ。こちらの建物内には日露戦争からの旧海軍の歴史資料が展示されていた。入ってすぐのところに東郷平八郎の遺髪が納められた廟があった。その他、特攻隊や特殊潜水艇などで亡くなった方の遺書が展示されていた。
以前、知覧特攻平和会館に行ったがその時にも多数の遺書を見学し、戦争がもたらした悲惨な出来事や悲壮感あふれる文章に心を打たれたが、自宅近くにもこのような場所があることを今日まで知らなかった。
戦時中は一般船員も多数犠牲になっており、このような悲劇を2度と繰り返してはならないと思うが、一般人1人の思いだけではどうしようもない。
一体何が言いたいのかわからなくなった。。
教育館の横には戦時中の兵器が展示されていた。
これで見学は終わりだが、日本人として歴史を知ることは非常に大事だと思うし、世界へ出て働く人は日本人としての誇りを持つためにも必須だと感じた。
観光スポットとしても人気のある海上自衛隊大惟一砲術学校、ぜひ見学に来てはいかがでしょうか。
さあて、宴会に向かいますか。
その前に、江田島に来る前に海上自衛隊の護衛艦が近くに見えるところを確認、帰りに写真撮影のため寄った。アレイからすこじま公園だ。日本で唯一潜水艦を直近で見ることができる公園だそうだ。レトロ感たっぷりで休日には大勢の人で賑わうそうだ。
呉駅から歩いて数分、宿泊予定のホテルからも歩いて数分の瀬戸内バル五十六という店だった。
10年以上前の部署でのメンバーが一堂に揃うことは非常にまれだと思う。乗船中のメンバーが2名、それ以外が呉に集合した。なんということでしょう・・
もちろん宴会は盛大に行われた。なので店内の写真はほどんどありません。
1人4,980円で飲み放題食べ放題、瀬戸内レモンサワーが美味しく、またたくさんの日本酒も飲み放題で、結構みんな酔っ払い、昔の話に花を咲かせていた。楽しい。
宴会の後は夜の呉に流れていきました。
つづく
今日の犬の散歩道(ニコンD810+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)
毎日犬のさんぽに行っているので、今日からできるだけ毎日の変化を観察して行きたいと思います。
今日夕方まで雨でしたが、雨が上がりました。近くの山から湯気(?)が出ています。気温は10℃ちょい、吐く息がまだ白いです。
レナはさんぽが好きで、地面が濡れていても平気で歩いて行きます。
散歩道には何箇所か梅の木があります。開いた花の数が日に日に増えています。
今でも昨年の西日本豪雨災害の爪痕があちこちに残っています。
この地区は夏になると蛍が飛ぶのですが、この小川ではありません。誰かが川にゴミを不法投棄をいつもしています。監視カメラでもつければ良いのにと思います。
土手が野焼きされていました。野焼きは法律で禁止されているそうですが、国民に浸透していないんでしょうか、今でも田舎では普通に行われています。
近所の梅です。
明日は晴れたら尾道に行ってみようかな。
心に強く残った1泊2日の呉への旅 初日午前(てつのくじら館)
なぜか以前の部署のメンバーの自宅訪問ツアーを始めたみたいで、昨年の忘年会の時に決まったらしい。もちろん自分は乗船中だった。
メンバーには時々開催されるイベントのメールを送信しているので自分のところにもお誘いが来たが、忘年会は残念ながら欠席の連絡をした。
下船して家でのんびりしていると、御一行様が「いきなり呉に行くのでよろしく。」と連絡して来た。こうして総勢7名がいきなり東京や神戸から集まって広島に来ることになった。
まあ、基本暇なのだが、移動の足をどうするか。。。広島に1名メンバーがいるが5人乗り、自分の車は7人乗り、総勢7名なので自動的に自分が運転手となった。
一行を広島駅でピックアップし、一路呉へ向かった。1泊2日の旅だ。
まず向かったのはてつのくじら館(海上自衛隊呉資料館)だ。ここには日本で唯一、実物の潜水艦をショッピングモールのすぐ横に展示しており、無料で見学できる。
船乗りとしても非常に興味が湧く。
鉄のくじら館は展示室と、潜水艦あきしお館内体験の2部に別れており、まず展示室に向かった。展示室には海上自衛隊の歴史、掃海艇の説明、潜水艦の説明などがあり、海上自衛隊の活動を理解することができる。
1990年台に起きた湾岸戦争ではペルシャ湾に機雷が設置され、それを除去するために海上自衛隊がペルシャ湾に派遣された事を記憶されている方もいるだろう。
我々船乗りには死活問題であり、入社以来貨物船が被害にあったという話は聞いていないが、今でも日本近海では戦時中の機雷が発見されているそうだ。
金属が発生する磁気に反応して作動する機雷があるので、船体は木製やFRPが使われているとのこと。
掃海艇あわしまは全長58メートル幅が9.4メートルしかない、瀬戸内海を走っている内航船の様ないわゆる小型船だ。この小型船が母船と共にペルシャ湾を往復したと聞いて、大変苦労をされたのだなと思った。(半端ないと思います。)
潜水艦といえば、男性なら一度は興味を持ったのではないだろうか。潜水艦コーナーには潜水艦の断面模型や、居住区のモデルなどを展示してあり興味深かった。でも外にはリアル潜水艦が待っている。
個室は艦長のみであとは共同部屋で、3人1部屋だがボンク(ベッドのこと)がむちゃくちゃ小さい自称180cmの自分ではもちろん足を伸ばして寝ることはできない。
一般商船でも同じだが、海上自衛隊の艦艇での唯一の楽しみはごはんだそうだ。しかしサンプルとはいえ、旨そうだ。。。。
一般商船のごはんも、もっと美味しくなればモチベーションが上がるのに。(涙)
続いてお待ちかねのリアル潜水艦あきしおだ。展示室を出てすぐ横に設置されている。船尾入口から入り、船首出口にでるようだ。
早速中に入ってみた。やはり狭い。まず天井が低く通路も狭い。イメージ的には潜水艦の船体上半分に居住スペースや艦長室、操縦席などがあり、下半分に推進機関、バッテリーや魚雷発車室などが配置されている。
見学通路は船体上半分のみが解放されているので、エンジニアとして推進機関を見れないのは非常に残念だ。
しかし、国の機密情報そのものなので、解放する訳には行かないだろう。あやしい外国人もたくさん見学に来るそうだ。
最後に艦橋にやってきた。潜望鏡は稼働していて、ちゃんと外が見える。ここにある計器や操縦席などは船に乗っていればなんとなく見慣れている。
驚いたのは計器類についている名前が全て日本語なことだ。船の計器は全て英語なので、違和感ありありだった。
完全な日本語ならまだしも、英語を日本語読み(ネガチブ→ネガティブのことですよね?)しているのはなんとかならないのだろうか?
まあ、外国人が乗組員として働くことは100%ありえないので問題ないのであろう。
最後は資料館の売店で土産物を買った。海自カレーは呉の名物になっており、29種類の海自カレーが公認となっているようだ。
ここではあきしおカレーと潜水艦玉子砲なるものが販売されていたが、公認リストにはなかった。すでに退艦しているから当たりまえか。
あきしおガチャガチャを発見!童心に帰って1回やりました。6種類あるのでフルコンプしたかったが、大人気ないので辞めた。
実物の潜水艦内部はここでしか見れません。ぜひを運んで見てください。
さて、ちょうど昼頃なので、早速海自カレーを食べに行くことになった。
現役自衛官オススメは練習艦かしまの牛タンカレーだ。呉のクレイトンベイホテルで販売されてい練習船かしまの牛タンカレーはサラダ、デザート付きで1,944円だそうだ。一番高いので期待しよう。
程よい辛さで牛タンの食感が中々良い。話を聞いてみると、毎週金曜日に牛タンカレーを食べている訳ではないそうで、普通のカレーが多いとのこと。
しかし、貨物船のなんちゃってカレーより数百倍美味しいはずである。
つづく
バルカー乗船記 その20(2018年6月29日:乗船38日目)積荷満載再び中国に向け出港、ロンボク海峡を通過
ポートヘッドランドの罪にも無事終了し、6月27日早朝にまた中国に向け出港した本日も快晴だ。空がものすごく綺麗な青色だった。
主機関も元気に動いてくれている。
荷役中に溢れた鉄鉱石のカスで、甲板上が赤茶色になっている。今日は出航後の後片付け作業をやっているはずなので、甲板洗いは明日からだろう。
今日はポートヘッドランドで買ったハムを出し、チーフコックに切ってもらった。乗組員みんなでシェアーし、ビールで無事出港したことを祝った。
6月28日
今日は少し雲があるがいい天気だ。
今日は甲板洗いだ。機関室にあるポンプを回し、海水を組み上げて洗う。甲板上の消火栓にホースをつなぎ、人力で洗って行く。
赤茶色をした海水が甲板上を流れ、排水溝から海に排出される。各船同じことをしているので、何十億年後にはこの海域に鉄鉱石の層が海底にできるかもしれない。
機関室では発電機の燃料ポンプの整備を行なっている。
船で使う電気は機関室にある発電機をエンジンで動かして作っている。本船には3台の発電機が搭載されており、船内消費電力に応じて運転する台数を変更する。
例えばバラスト水の交換作業ではバラストポンプと呼ばれる大きなポンプを動かすので、発電機1台では消費電力は賄えないので追加で発電機を回してやる必要がある。
この電力調整は手動でやっており、電力需要に対する供給元の容量を間違えると、発電機は過負荷でシャットダウンし、船内電源喪失、いわゆるブラックアウトが起きる。
今日の昼ごはんは焼きそばか。塩辛い。。焼きそばに串焼きのコンビネーションも日本ではあまりないな。
夕方にはあらかた甲板上の水洗いが終了した。甲板員は水浸しになっている。真冬だと寒くて大変だっただろう。
至近距離をオーストラリアに向かうバルカーが走って行く。明日はロンボク海峡なので船が集まって来ているのだろう。
6月29日
今日はロンボク海峡通峡の日だ。
挟水道を通過するときは、船舶の輻輳状況に応じてはスピードの調整が必要になってくる。船の主機関は巨大なエンジンなので、車のエンジンのように簡単にアクセルを踏んだり緩めたりできない。その都度色々な作業が必要だ。
そのため、船の速力を急に変える可能性がある場合、すなわち主機関の回転数を変更する可能性がある場合はスタンバイエンジン(S/Bエンジン)といって、機関部乗組員がが機関制御室で主機関の回転数調整の対応がいつでもできるように待機している。
この日も通峡前からS/Bエンジン状態とし、機関部は機関制御室に待機していた。
ロンボク海峡ではS/Bエンジンにしたものの、結局主機関の回転数を調整することなく通峡できた。
今日の昼ごはんはうどんに餃子か。真空パックの生うどんを注文してもらうようにチーフコックに言っておこう。中国にもあるでしょ、多分。。
中国のバルカーのようだ。ここ最近は中国語の船名の船とかなり遭遇する。やはり中国の巨大なマーケットを満たすためには大量の物品が必要なのだろう。
ロンボク海峡を抜け、本船はセルベス海に向けて舵を切った。
呉でカレーレーメン(RYU麺)を食べたあと、あごダシを見つけたはなし
なぜか昔の部署の上司や同僚が呉に遊びに来ることになった。
一通り観光をした後、お決まりの豪快な宴会に始まり、その後カラオケと流れた。この時点ですでに12時近い。
残ったメンバーは私を含めて5人。呉駅近くの川沿いの屋台でシメのラーメンを食べて帰ろうという話になった。
屋台は見つかったが、どこも常連客でいっぱいだった。
やめておけばよかったのにどうしてもラーメンが食べたく商店街の方へ行ってみたら、RYU麺という店の看板を見つけた。「ここだ!」みんなも瞬時に納得し、建物の2階にある店に入った。
店に入ると、即座にカレーの匂いが肺の中に入って来た。ここはカレー屋ですか?
もちろんカレーライスもあるが、カレーラーメンが有名らしい。
呉では海上自衛隊のカレーを出す店が結構あり、これを食べるのも旅の目的とのことで、昼にカレーをいただいたばかりだった。
カレーはもういいやという感じだったが、シメにラーメン、カレーもラーメン、オッケー!ということで、カレーラーメンを注文した。
いただきますっ!
カレーそのものだった・・・が、細麺にとろみのあるカレーが絡まり、これはこれで美味しかった。まさに、カレーとラーメンだった。残った汁にご飯を入れて食べる人もいるらしい。
ネット情報によると夜から朝にかけてしか営業していないらしく、まさに飲んだ後のシメの一杯のためにあるお店のようだ。
呉に来たら、海上自衛隊のカレーを食べる前にぜひ寄ってみてください。
カレーラーメンでお腹をシメ、ホテルまで歩いて帰る。久々に午前様だ。アラフィフになると結構きついな。
呉駅の陸橋を渡る。誰もいない明るい駅ホームが寂しい。広島県の大都市である呉でもこんな感じなのか。
アラフィフ酔っ払い、ホテルの近くで変なものを見つけた。
万能調味料あごだし自販機。なんじゃこりゃ?酔っ払った勢いで一本買いましたが、ホテルに帰り水と間違えて危うく飲むところだった。
焼きあごがペットボトルの中に入っている。だし道楽という会社の商品だ。
ネット情報によると、呉の沖合にある江田島で生まれた商品だそう。自販機を全国展開している最中だとか。
久々のほろ酔い状態で見つけた粋な商品たちでした。
おしまい
休暇中は結構暇なんです、贅沢(?)ですいません。。
1月中旬に下船して、現在長期休暇中です。次船は3月中旬ごろと言われているので、今回の休みは約2ヶ月くらいになりそうです。
海上勤務では4〜6ヶ月の乗船勤務、休暇が2〜3ヶ月という勤務ー休暇のサイクルとなっています。以前だと乗船中は船内休暇はありませんでしたが、陸側の勤務体型見直しの流れを受け、週1でなるべく休みを取るような流れになって来ました。
なので、休暇が長期になるので結構好きなことができます。長期海外旅行、難解な模型作り、自宅でのDIYなどなど。
若い頃は休暇中に色々な研修を入れられるため、2〜3週間休暇が減っていましたが、この歳になると研修などはほぼ終了しているため、会社との繋がりは下船時連絡、自船乗船予定の電話等しかなく、会社から干されているのでは... と、心配になったりします。
また、休暇中の給料はもちろん乗船手当がつかない上に、引かれるものは一緒なので激減します。なので、休暇が長いとピンチになったりすることもあります。
今回は会社呼び出しが1回あるだけでほぼ2ヶ月丸々休みです。が、供たちも大きくなり手が離れ、親をかまってくれないので、家族でなんちゃらとかはありません。
犬たちや猫が友達です。。
船を下船して1ヶ月経ちましたが、何をしたのだろうか?
- ブログ開設:イエス!
- 庭の草むしり:まだ終わってません。現在進行中。。
- 写真整理:まだ終わっていません。Lightroom導入しました。
と、1ヶ月何をやっていたんだ!と自分に言い聞かせたいです。やっぱり休暇中の大きな予定は立てないといけませんね。
とりあえず、
- ダイビング:免許を2年前に取ったっきり行けてない。
- 車:R32GTRをもっていたが、シンガポール赴任時に売却。車が欲しい。
- 写真撮影:瀬戸内の島をスクーターで巡りたい。
- 庭の手入れ:春だよね、でも乗船予定で季節的にタイミングが悪いと絶望的。。
- 模型作り:昔買ったタイタニックがあるな、未開封か。。売却?
- ロフトの整理:色々なものが山積みだ。。
何一つ近いうちに実現できそうにない。。。
棚でも作ろうかな。
バルカー乗船記その19(2018年6月25日〜26日:乗船35日目)わーい、ポートヘッドランドに到着だ!
2018年6月25日
昨晩港湾管理事務所から連絡があり、ミッドナイトにパイロットステーション(水先案内人が乗船するポイント)に到着するよう指示があった。
それまで本船は4時間くらいドリフティング(船を動ける状態にして漂流させて時間調整すること)し、パイロットステーションに向かい、そのまま入港した。ダイレクトオンバースというやつだ。
早朝に着岸、それから仮眠をして起床したが外の景色を見ると疲れなどは感じなかった。やはり洋上を航行しているより、着岸している方が気持ちが落ち着く。
ポートヘッドランドの荷役は早い。大型の荷役装置で鉄鉱石を船倉に流し込む。約1.5日で約25万トンの鉄鉱石を積み終える。あのロボットの腕みたいな機械だ。
停泊中は、航海中にできない仕事をすることができる。今回は主機関のクランクケース内点検を実施した。
主機関下段のこのドアの中に、クランク軸と呼ばれる軸が入っており、燃料を爆発させて動くピストンの上下運動を回転運動に変えてプロペラを回転させている。
クランクケース内に異常がないか確認する。各部締め付けボルトやナットの緩みがないか、軸受が損傷していないかなど。何か異常があると底部に脱落していたりする。この鉄の塊が上下に動く。
荷役はもちろん夜通し行われる。停泊中は機器の整備、食料や船用品の積み込み、来客などがあり、忙しい。ご飯もゆっくり食べていられない。
機関部の整備作業もほぼ終わったし、明日は上陸できるかな。
2018年6月26日
今日も朝から快晴、青い空が綺麗だ。荷役も順調に進んでおり、出港は今日の夕方でほぼ決定だ。
てな訳で、出港まで休息を取ることになり、この時間を利用して上陸できる。岸壁に着岸していても岸壁側からは上陸できずサービスボートに海側から乗船し、上陸する。
乗組員で話し合いをし、上陸する人間を決定。全員が上陸できず必要最低限の乗船人数を確保する。自分は運良く上陸できる方に入ることができたが上陸は10時から14時までのたった4時間、されど4時間だ。
上陸用のサービスボートは、乗組員は無料である。一方、サービスボートには一般人も乗船しており、聞いて見ると各船で乗組員を回収すると同時に、一般人からは料金をとってハーバークルーズを実施しているそうだ。確かに大型船のすぐ近くを走るので見応え抜群だ。
ハーバークルーズを堪能した後、ボートは桟橋に着桟し、そこからSeamen's clubへ連れて行かれた。というか、サービスボートの手配はどうもSeamen's clubがやっているようだ。
Seamen's clubとは我々船乗りがよくお世話になる施設で、世界の至る所にある施設だ。キリスト教団体が慈善事業として運営しており、そこには土産が売っていたり、インターネットサービスや電話などはもちろん、バーやレストランなどもあり、ビリヤードやダーツなどをして楽しむ。まさに船乗りの駆け込み寺的存在だ。
Seanmen's clubが手配してくれたバスで近くのショッピングモールに向かった。在船している人から頼まれた物や、船内で消費するお菓子類やビールのおつまみなどを大量に買いこみ、Seamen's clubに戻った。
Seaman's clubでサービスボート出発時間を待つ間、フリーランチのカレーが出てきた。食べ物までフリーなのか?ちなみにクリスマスの時にどこかの港に入港していると、乗組員1人1人にクリスマスプレゼントを持ってきてくれる。
すごすぎるSeamen's club! お礼と言ってはなんだが、ビールを3本とポテトチップスを注文した。またどこかでお世話になります。
最近航空機におけるアルコールに関するトラブルが報道されていたが、厳格なルールが本船上にもある。当直の時間までまだまだ余裕があるし、ルール的にも大丈夫だ。
ポートヘッドランドはオーストラリアの西に位置する工業港でいわゆる僻地だ。西岸の大都市であるパースまで約1600キロメートルもあるらしい。もちろん行かないが。
なので、街も超小ぶりで住んでいる人も鉱山あるいは鉱石積み出し施設で働いている人がほとんどだとのこと。観光客が来るところではなさそうだ。
鉱物だらけからか、飛行機から見た風景もそうだったが、地面が赤い。地面むき出しの場所も多く、まるで火星のようだった。(火星に行ったことはありませんが。)
さあて、サービスボートが来るそうだ。そろそろ本船に帰る時間だ。
帰りは一般のお客さんが乗っていなかった。が、職業柄、他の船は興味があるので、帰りも楽しい。船の型も色々あり居住区が馬鹿でかい船(欧州船か?)、船首の形状が変わっていたり。
本船に無事到着、今夜遅くに出港となるのでそれまで仮眠でもしよう。ポートヘッドランドは初上陸だった。しかし上陸すると気分転換ができる。
明日からまた中国行きの航海が始まる。気合いを入れて頑張ろう。
バルカー乗船記その18(6月24日:乗船33日目)ポートヘッドランドに到着するけど、えっ?プール入るの?
6月23日
昨日無事アロール海峡を抜けた。
本船は一路ポートヘッドランドに向け、インド洋を航行中だ。
巡検中に操舵機室入口の配線がむき出しになっているのを発見した。機関部に直してもらおう。
同航船が本船の斜め後ろにいる。あっちの方が少し速力が早い。車のレースではないが本船の方が遅いとちょっと悔しい。まあ、向こうの方が燃料をたくさん焚いているだろうし、良しとしよう。
おっ、もう昼か。。。
このチーフコックのスープは基本的に塩っぱい。高血圧気味なので余計に気になる。
ん?昨日プールを出したから、今日はプール開きだって?
おいおい、嘘だろ。オーストラリアは冬だぞ。しかし海水温度を見たら30℃、機関室温度に至っては42℃もあるではないか。
ということで、仕事を早めに切り上げてプールに入ったのでした。
ははは、カメラに水滴が付いた状態で撮った太陽がおかしい。
天気はそんなに良くないが、あまり寒くない。全然プールに入れる外気温度だ。
ある乗組員がイマーションスーツを来て浮いてみたいと言って来た。イマーションスーツとは0℃の海水中でも6時間の保温が可能な全身を包むスーツで、国際条約により1名に1個行き渡るように本船に配置しなければならないことになっている。救命艇などで退船する場合は救命胴衣で十分だが、海上に脱出しなければならない場合はこれが有効である。海上では海水温度によってはすぐ低体温症になってしまう恐れがある。
テストできて本人も満足していたようだ。
そろそろ夕方だ。プールはこのくらいにしておいて、夕焼けを楽しもう。
おいおい、まだ入っているのか?
もうだいぶん暗くなったよ。風邪を引かないように。
太陽が水平線に完全に沈む瞬間に、緑色の光が水平線上を走る現象”グリーンフラッシュ”を二十数年間の船乗り人生で一度だけ見たことがある。
できればもう一度みたいな。
あちゃー、悪名高いひっつきもっつきカルボナーラが晩ごはんか。。
6月24日
朝から快晴、スカイブルー!ポートヘッドランドまでもうすぐだ。
貨物満載のバルカーとすれ違った。日本に運ぶのかな。お疲れ様です!
と、こんな感じでポートヘッドランドまで美しい空が続いた。
今晩もしくは明日、ようやくポートヘッドランドに到着だ。直接着岸できるか、錨地で沖待ちが入るかは今日中に連絡が来るだろう。
夜中、もしくは早朝にドタバタしそうなので、今日はみんな半どんで休息しておこう。