Sevenseas Traveller

青いだけが海じゃない

とうとうやってきた乗船日。。

今乗船地に向け移動中です。新幹線の中でこれを書いています。と、言うよりか書きました。

 

やっぱり乗船日が近づくにつれ、気持ちが憂鬱になってきます。

 

結婚した当初や子供が生まれた時などは、乗船日が来ると後ろ髪引かれまくりで、マジで仕事を辞めようと思ったことが何回かありました。

 

これを理由に船乗りを辞めて行く人たちは少なからずいます。

 

今は、「亭主、お父さん、元気で留守がいい。」

 

会社の福利厚生制度のひとつに家族便乗制度というものがあります。

 

これは家族を船に乗せて一緒に航海をすることができる制度です。残念ながら日本人乗組員がこの制度を利用して家族を船に乗せて航海した話はほとんど聞きません。(昔はごく稀にありました。)

 

一方、インド人は家族をすごく大切にする人種です。なのでインド人乗組員の船では、ごく普通に乗組員の奥さんや子供たちが、数ヶ月、乗組員である旦那さんやお父さんと一緒に航海しています。

 

救命艇の定員が決まっているので、全乗組員の家族を乗せることは出来ません。なので誰の家族がいつからいつまで乗船するか調整するほどタイトなスケジュールです。

 

また、船で船長や機関長の経験や履歴をつけると、その後海事関係の陸上職が星空の数ほどあるので、船乗りの仕事にさっさと見切りをつけ、家族と一緒に過ごすため陸上職に転職します。

 

船長、機関長に昇進するためには三等航海士、三等機関士から始め、然るべ経験や国際免許の取得が必要です。日本人の場合、以前は40歳くらいで昇進していましたが、今では30代半ばで昇進、しかし実職を取るのはやはり40歳くらいが目安となります。

 

インド人の場合、キャリアパスの違いからか、実力があれば20代後半で普通に船長、機関長に昇進、実職も執ります。(日本人でもできると思うんですけね。。)

 

なので、それまで船長、機関長に早く昇進してせっせとお金を貯めながらいい陸上職を探し、いい仕事があればサッサと船乗り生活からオサラバし家族とずっと生活出来る人生を歩んでいきます。

 

うーん、自分で書いておいて何ですが、インド人ってすごいなと思います。

 

話が逸れましたが、この家族便乗制度を日本人ももっと使えば、乗船日に感じる後ろ髪引かれ割合が下がると思うのですが、やっぱり文化の違いですかね。ほとんどこの制度使われてない様です。自分が知らないだけかもしれませんが。

 

明日乗船ですが、いつも前の日は寝れません。毎回船が変わるので人も船の雰囲気も毎回異なります。やはり緊張します。何か忘れ物ないだろうか?最初の生活用品は持参します。シャンプー、ボディーソープ、歯磨き粉など。

 

免許関係がたくさんあるので、有効期限切れていないかどうか、免許自体を忘れてないだろうか気になります。免許、書類が不備だと乗船できないこともあります。

 

ホテルでもう一度確認しよう。

 

2ヶ月間、運動といえば犬の散歩くらいで1日4000歩程度、乗船中は若干意識していたこともあり毎日10000歩オーバー。乗船前に体力づくりで走る人もいるのに、いきなり明日から仕事モードで大丈夫かな。。。

 

そういえば、イヌやネコも今日が最後だったんだな。。

 

怪我しないように注意しよう。。

 

バルカー乗船記もあと数話だったのに終われなかったし。。

 

落ち着くまでブログアップできないかな。。