バルカー乗船記番外編(2018年8月)オーストラリア錨地のカモメたち
いや〜、オーストラリアは美しい国である。というかオーストラリア周辺が美しい。昨年夏ごろオーストラリア西岸から中国に鉄鉱石を運ぶ船に乗船した。基本オーストラリアではDirect on berth (沖待ちがなく、時間調整しながら直接接岸すること。)が常で、あまり沖待ちをすることが無かったが、昨年8月の航海では沖待ちが4日間ぐらい発生した。
鉄鉱石積み出し施設が故障したとかで、鉄鉱石積み出しに遅れが生じてかなりの数の鉄鉱石運搬船が同じ錨地で沖待ちをしていた。
いつもの日課である船内巡見に出ると、甲板上に無数のカモメが飛来して休憩をしていたが、海鳥が大量にいるということは餌が豊富にあるということだろう。やはり環境に厳しい国だけあるようだ。
ハンドレールに並んでいるカモメたちを見ると、心が穏やかになる気がする。しかし、大量の爆弾を投下して行くので、甲板部には迷惑な話だろう。まあ、出港後に海水洗いをするのであるが。
空気が澄んでいるのか、それともオーストラリアの冬という季節からなのか、空と海のコントラストが美しい。特に朝焼けや夕焼けが最高で心が清くなる。
船乗りの特権ですね。