海も動物だらけ その3(鳥さんたち)
魚やくじらに続き、海といえば海鳥。走っている船に飛んできて休憩する鳥や、住み着く鳥、船がかき分ける波から飛び出てきたトビウオを狙っている鳥たちといろいろなバリエーションがある。
航行中はカツオドリの飛来が多く、遠くから飛んでくるわけではなく海の上に浮かんでいたり、漂流物の上で休んでいたりとしているようだ。
陸地が近いとさらに違う種類の鳥たちが飛来してくる。カモメは錨地で飛来してくることが多いが、近くに漁船がいるケースが多い。
陸地が近いとそれ以外の鳥たちが時々やってくる。数日間滞在してどこかに飛んでいくものや、1航海一緒に旅をする鳥などもいる。また、船上でご臨終する鳥たちも少なくない。
東シナ海では伝書鳩が時々飛来してきて船と一緒に旅をする。時には行きの東シナ海で乗船し、ペルシャ湾で原油を積んで戻ってくるときの東シナ海までずっと便乗していたことがあった。
その間、遠くには飛んで行かず船上構造物あたりを飛び回っていた。餌はメスマン(厨房のアシスタント)が毎日与えていた。時には機関室に入り込むことがあり、大捕り物をすることがあった。
ともかく5匹とも無事に下船できたのは何よりである。乗組員の生命や船体、貨物の安全を管理するだけではなく、乗船してくる動物たちも安全に過ごせるよう、今後も目を光らせて行きたい。