海も動物だらけ その2(ほ乳類たち)
前回の続きとなりますが、乗船中は海の上という事もあり魚との接点は常にあるが、イルカやクジラたちとの遭遇も、単調な洋上生活ではちょっとしたイベントとなる。
イルカは基本どの海域でも見れているが、クジラはどこでも見れる訳ではなさそうだ。
大平洋のアメリカ大陸西海岸、オーストラリア周辺などでは結構見た事があるがほかの海域では記憶に無い。
米国入港中の船がクジラと衝突したり、クジラの赤ちゃんが本船のバルバスバウに引っかかったまま死んだりして、米国ではちょっとしたニュースとなったりしている。
去年鉄鉱石をオーストラリアのPorthedlandから中国へ輸送する鉱石船に乗船した時は、2018年8月初旬頃にPorthedlandの船混みで錨地で沖待ちする事があった。オーストラリアでは他の港と異なり、漁業権の関係上魚釣りはフリーで出来ない。漁業権を30オーストラリアドルで購入すれば、1漁業権で3人までが魚釣りをする事ができるとかと代理店が言っていた様な気がする。
入社してすぐ乗船した石炭運搬船では2週間の沖待ちがあり、フリーで魚釣りをすることが出来たのでみんなで魚釣りをし、甲板上に半切りドラム缶で作ったハンドメイド水槽に釣った魚を入れ、毎晩新鮮な刺身を食べていた時代が懐かしい。
魚釣り禁止のお陰だろうか、で湾内のお魚さんたちが増えているのか、クジラやイルカの出没率が半端なく、ほぼ毎日見ることが出来た。
手持ちもオリンパスE-30の望遠レンズがZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 だったのである程度遠距離のクジラも撮影できるかと思ったが、はやりちょっと遠かった。
もうちょっと近くに来てくれればとなんとなく思っていたところ、次の日なぜか船のすぐ近くを泳いでいた。慌てて甲板上に駆け下り、なんとか撮影することが出来た。が、撮影出来た喜びよりかは巨大なクジラを船のすぐ横で見れたことの感動や興奮の方が大きかった。
やはりお魚さんが豊富なんでしょうか?カモメもなせが海面にたくさんいました。その他にカニが海面を泳いだりしていました。さすがオーストラリアって感じですね。