バルカー乗船記その26(2018年7月16日-19日:乗船57日目)京唐港に着岸。なんじゃ?またもや上陸できんじゃと!
7月16日早朝、本船は京唐港(JingTang)に向け動き出した。
タイムラプスをご覧になられると分かるが、入港中霧が若干出てきたが、そのまま入港することができた。
Shifting to JingTang berth on 20180716
着岸後すぐ荷役が始まった。荷役装置3台で豪快に荷役を始めたが、鉄鉱石こぼしすぎだろ!
Cargo Opeation at JingTang port on 20180716
とりあえずスタンバイが長かったので昼ごはんだ。
カボチャの味噌汁はもう勘弁してほしい。。。
外はこんな感じで何もない。代理店の情報では、現在港湾地区のセキュリティレベルが引き上げられており(なぜ?)港湾地区内のマーケットにはいけるが、万里の長城は無理だとの事であった。
もう言葉も出ない。。。フィリピン人乗組員は気持ちの切り替えが早く、「Saving money, sir!」とか行っている。そんな事もあろうかと船食(船の食料を注文する業者)にプライベートオーダーで必要なものは頼んでおいた。
7月17日
荷役は夜通し行われている。朝の京唐港だが工業港だけあって何もない。本船の船尾側にはなぜか沈船がある。
今日は燃料油を補給する予定だ。今回はC重油(低質燃料油)を1,700トンを補給する。単純計算で燃料代8,000万円だ。大連船籍のバンカーバージが到着。
燃料補給中は、本船側の燃料タンクの量を定期的に計測している。車のガソリンメータと同じような遠隔のレベル計だけでなく、タンクのてっぺんについている穴からサウンディングテープ(巻尺)を入れて、実際の燃料油のレベルを計測している。
本船の船首側では他船が揚げ荷中だ。
やっぱり本船の船尾側にある沈船が気になるな。
7月18日
燃料油も無事補給が終わり、その他予定作業も終了。上陸もできないし、とっとと出港したい。
中国の港では、土産物屋が本船に乗ってきて、空いている部屋で店を出す。昔は日本の港やアメリカの港などで日本人の土産物屋が乗ってきて商品の販売だけでなく、上陸用のタクシーの手配や観光地ツアーなどをアレンジしてくれた。
中国の土産物屋も似たようなアレンジをしてくれるが、何せ上陸できない。。
中国国内限定のSIMカードが飛ぶように売れている。1ヶ月間有効、3GBで7米ドルだ。4Gシグナルで結構使える。
ちなみに船内通貨は日本円ではなく米ドルとなる。フィリピン人乗組員の給与は大半が本国送金だが、一部は本船上で米ドルで支払われる。
今日の昼ごはんはコシのないうどんに餃子だ。そういえばうどん餃子定食って日本で聞いたことないな。。
荷役も順調に進み、本船作業もトラブルなく終了した。あとは出港するのみ。
7月19日早朝に本船は無事、京唐港を出港し、再びオーストラリアに向かった。
今日の昼ごはんは棒々鶏にあさりのスープだ。おっ!食料を補給したので、久々に生鮮野菜が出ている。でもあまり美味しくない。。
渤海を抜けるまではやはり船が多い。
Sailing out from JingTang on 20180719
今日の晩ごはん
オーストラリアに向け、早くどんどん進んで行こう!