洋上ですれ違う外国航路の船たち その3(2011年10月 シンガポール)
シンガポール駐在時、錨地に来た船の訪船によく行った。
錨地まではサービスボートを手配して行くが、片道30分から1時間くらいかかる。
大きなコンテナ船が見えた。MAERSK LINEのコンテナ船だ。
船名 :MAERSK KENSINGTON
船籍 :米国
総トン数(G/T) :74,642T
全長 :299.47m
幅 :40m
積載能力 :6,200TEU
竣工 :2007年
アメリカ船籍の船はあまり見たことがない。映画「キャプテン・フィリップス」に出ていたコンテナ船が確かMAERSKの船でアメリカ船籍だった。なのでアメリカ軍が救出に行けたはずで、これが他国の船籍だと話がややこしくなるはずだ。
ところでストーリは結構盛られていたような印象を受けた。
大型船に燃料を補給するバンカーバージと呼ばれる小さなタンカーが多い。大型船がここでよく補給するからだ。
確かこの辺りに住んでいたなぁ。シンガポール海峡が一望できて景色が最高だったが、会社まで50分くらいかかり、シンガポールに来ても東京と変わらない通勤時間で同僚から笑われていた。しかし2階建バスの2階部分で景色を見ながら通勤したのもいい思い出である。(すいません、どうせもいい話でした。。)
画素数が低すぎて船名が読めないが、シンガポールではよく売船取引が行われる。売船時にはもちろん荷物は全て上げておかなければならないほか、船内の備品や部品なども撤去しておくことが多い。煙突マークも事前に消しておく事もある。
このコンテナ船も売船予定か、または洋上修理を予定しているかもしれない。
この船は一般貨物船と呼ばれ、色々な貨物に対応できる船倉を持っており、またクレーンを持っているため本船側で荷役をすることができる。
船名 :MINERO TRES
船籍 :リベリア
総トン数(G/T) :33,044T
全長 :189.99m
幅 :32.3m
積載能力 :N/A
竣工 :2011年
と、言うことはこの船は竣工したての新造船だったわけである。
インターネット情報ではこの名前がすでに2回目で、現在はKAVALA SEASと言う8番目の名前で運航されているようだ。
船主、特に中小船主の経済状況によって頻繁に売買される事もある。
またもや一般貨物船だ。雰囲気的にすでに何回か売買されている匂いがする。船名の上にある文字はヒンドゥ語なのだろうか?
船名 :UTTARKASHI
船籍 :インド
総トン数(G/T) :47,213T
全長 :189.01m
幅 :30.43m
積載能力 :N/A
竣工 :1986年
なんと、これまでで最長老の船で、1986年竣工、インド船主で運行されていたようだが、2011年に船名が変更となっている。まさにこのタイミングで売船が行われていたらしい。
と、言う事で帰路に着いたが、マリーナベイサンズ横のガーデン・バイ・ザ・ベイがまだ工事中だ。そういえば着任当初はまだ全部オープンしてなかったように思う。
オフィス街も2011年当時に比べ、現在はタケノコのように立っている。
月日が立つのは早いなぁ。