ばうのばうすらすたー?(バウスラスター)
冗談ではありません、バウにバウスラスターです。
バウ(Bow)とは船用語で船首のことを表します。ちなみに船尾はスタン(Stren)と言います。バルバスバウにもこの”バウ”という単語がついています。
なので、バウ(船首)にあるスラスター(推力を発生させる装置)のことをバウスラスターと呼び、スタン(船尾)にあるスラスターはスタンスラスターと呼びます。
大型船ではバウスラスターを装備した船が多く、スタンスラスターを搭載した大型貨物船はみたことがありません。
バウスラスターは、バルバスバウのすぐ後ろにある右舷から左舷に貫通したトンネルの中にあり、通常は海面下にあります。
トンネルの中央に羽の角度が変わるプロペラが装備されています。このプロペラの角度が(ピッチ)を変えることで水流を右や左に流し、船首の向きを変える事ができます。
プロペラのすぐ上の船内には巨大な電動モーターあり、このモーターによりバウスラスターは動かされます。
船の推進力となるプロペラは船尾にあるので、船の長さが数百メートルになる船首部分は風や波の影響を受けやすい状況にありますが、船が推進力を持って進んでいるときはその影響はあまり気になりません。船のスピードが遅いとき、特に入出港時に船首部分の動きは船の舵で調整できないので、バウスラスターで方向を調整してやる必要があります。
ただし、バルカーやタンカーなどの巨大な貨物船には基本的にバウスラスターは付いていません。船型が大きくずんぐりしているのでバウスラスターで船首の動きを調整させるためには巨大なバウスラスター必要になる事、および入出港ではタグボートによるアシストがあるのでバウスラスターがなくても特に問題になりません。
こんなにどでーんとしていたら、バウスラスターくらいの小さなプロペラじゃ動きそうにないですよね。
どうでもいい話、お読み頂きありがとうございました!